先取り学習(予習コース)におかれましては、地元公立中学校に進学予定で、高校進学に向けた効率の良い学習を進めるためのコースとなります。なお、カラーテストで常に80点以上を取っているお子様向けのお話です。

小学校の履修内容を早々に終わらせ、中学校の内容の先取り学習を行っていくことを目的に授業を行っていきます。
中学の最初の定期テストでいい点を取ることは必ずお子様のモチベーションに繋がります。
積み重ねが必要な教科(特に国語、数学、英語)については手遅れになってから一生懸命になっても結果は出にくく、結果としてモチベーションの低下に繋がります。悪循環です。

また、Vもぎクラスの模試で偏差値65以上の高校合格を目指す場合、中学2年生の終わりまでに、中学3年生までの内容を一通り学習し終わっていることが一つの目安となります。(遅くとも中学3年生の夏休み前までには終わらせたいのです。)

ある大手進学塾では、中学1年生の子供たちに対して、一般的にはメネラウスの定理を使って解く問題を、補助線の入れ方を工夫しつつ相似を利用して、メネラウスの定理を使わず何通りも解かせる練習をするほどです。(個人的には面積比を利用して解く方法が好きですが。)

算数・数学

小学校段階での理解力は個人差が最も大きいものとなっております。

小学校高学年で学習する単元、例といたしましては「速さ(旅人算)」「和差算」「単位量」「消去算」「メートル法」などの単元に関してはある程度の理解力が必要となっており、中学1年生の内容の方が簡単な場合も多々あります。

特に、小学5年生で扱う「変化のしかた」などは、文字式を教えてあげてから、等差数列をきちんと教えてあげた方が圧倒的に効率良く学習できます。
それであれば、先に中学内容の簡単な単元を済ませてしまい、理解力が身に付いた後にそれらの単元を中学内容で学習してしまった方が効率がいいのです。


ただし中学内容をするにあたり、基礎力(四則演算や計算の順序、簡単な文章の読解)が欠落している場合、そちらを進めさせていただきます。

英語

小学校で習う英語は文法を理解せずともこういう場合は英語ではこう話すんだよ、と言った暗記要素が強いです。文法に関しては触れていません。日本人が文法を知らずとも日本語を話せる感覚に近いです。

学習の仕方は様々なので、そのような文法を教えない指導で英語が身につくお子様は、その指導方法で良いでしょう。
しかしながら、そのような指導方法で、高いレベルで英語が身につくお子様は、極々一握りです。大体の場合、英検準2級辺りで、下手すると3級レベルで伸び悩んでしまいます。

日本国内で、有名大学受験レベル、英字新聞が読める程度まで英語力を高めたい際は、正しい文法を身に付けることを強く推奨いたします。

また、実際に中学に入っての学習内容、定期テストは文法をメインに扱っております。普段から「なぜ?」と考えるお子様にとってはむしろ中学英語の方がしっくりくる場合すらあります。
特に英語は積み重ねの科目です、中学1年生内容の英語が平気でその後のテストにも出てきます。

理解を深めるためにも早期の段階で文法を手掛けておき、定着させておくことで非常に有利なものとなります。

国語

国語に関しては中学の先取り学習というのは難しいです。

なぜなら読解力というものは学年に関係ないからです。小学校の段階で中学テキストの問題を解ける生徒さんもいれば、高校生になって小学校6年生の国語の問題が理解できない生徒さんもいます。
今まで本を一切読んでこなかった子が突然中学の国語をやってみようかと言われても普通は出来ません。読解力というのは一朝一夕で身に付くものではないからです。

当塾では、国語に関しては、お子様のレベルに合わせた文章題を進めさせていただきます。小6内容までのテキストがしっかり理解出来ているお子様、精神年齢および社会的知識が備わってるお子様に限り中学生のテキストを使用させていただきます。

理科・社会

中学内容の理科・社会は小学校で習ったことをより細かくして復習していくものとなっております。逆に言えば最初から中学内容も踏まえて学習をしておけば、小学校内容は自動的に頭に入ってくることになります。

体感ですが、今まで見てきた生徒さんの8割近くは小学校で習った理科社会をほとんど覚えていません。

それであれば中学内容を先取り学習で何周もさせて、ある程度の定着をさせておき、中学に入った段階でもう一度学習をすることでより完璧に定着を図る方がより効率的なのではないでしょうか。

その場で理解することは簡単です、定着が出来ていないから点数に繋がらないのです。ある程度定着さえしていれば試験勉強は短時間でも、成果を出すことができるようになります。高校受験の時にも1から覚えなおしということにはなりません。

中学も3年生になるとそこからの逆転は至難です。中学の定期テストでいつも上位にいる子達がよい高校、大学に行くというのは割合から見ても明らかです。成上塾には中学に入ってからの定期テストで高順位を取らせる用意があります。

ただし、学習の優先順位は、主要3科目の国語、算数、英語です。